これは、表現にオノマトペ*1を用いた動きのあるタイポグラフィです。

気象現象と人との関わりのなかでも、特定の天候状況で行う人の行為に着目しました。それらは、次のような行為を指します。

• 足下の水たまりを踏みつける行為。
• 雪を踏みしめる音に耳を済ます行為。
• 手のひらを空に差し出し雨粒を確かめる行為。
• 向かい風を受け止めようと両手を広げる行為

これらの行為は、多くの人にとって経験として共有されているものであり、現在の天候を確認しようとする意識の一旦なのだと感じました。
天気予報などの数値かされた情報としてではなく、人に元来備わっている感性へ伝わるようなスチュエーションで、天気を感じてほしいと思い、制作しました。

*1

人や動物の声や物音を、その音に似たかたちで描写したり、人の動き、様子を感覚的に描写したりする為の、特有の語形を持った言葉。日本語は、オノマトペに富んだ言語だと言われる。オノマトペ＝擬態語／擬声語。