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*ウェブアゴラのデザイン 2003年の夏、「web AGORAスタッフ募集 第1弾」の件名で1通のメールがデザインコース5期生のメーリングリストに流れた。 >web AGORAスタッフ募集 第1弾&br;&br; 8月17日に「web AGORA」を創刊しました。&br; 現在、スタッフを募集しています。&br; &br; この目的は、&br; ・授業記録のアーカイブ化(映像編集、画像編集、ファイル管理等)&br; ・学生の声を外部へ発信&br; ・学生作品をダイナミックに紹介する&br; ・flashやjavaなどのプラグインやストリーミング放送などを活用した&br; 新しい表現の実験を試みる&br; &br; 要するに「かっこいいと思うものを制作する」ことが目的です。&br; また制作したものが蓄積されていく形態を目指しています(データベース管理)。&br; 興味とやる気がある人は、9月24日(水)17:00に7-301に集まってください。&br; 仕事内容の説明と軽く面接をします。&br; &br; 参考:創刊号&br; http://www.idd.tamabi.ac.jp/webagora/&br;&br; 担当:久世 メールを読み返すと当時は「web AGORA」と単語で区切ったものがウェブアゴラの正式名称となっていたことや、メールを転送してくれた前川くんと何の面識もなかったことに気がつき、なにやら感慨深い。この時僕は多摩美に通いはじめて1年半が経過していたのにも関わらず、情報デザイン学科の授業に興味を持てず自宅でひたすらプログラミングに明け暮れていて、残りの2年半の時間も大方は変えずに過ごすつもりでいた。ウェブアゴラの活動に関わリ始めるこの時期から僕の大学生活とデザインに対する意識は大きく変わるのだが、その時は全く想像もしなかったと言うわけではなく、初めからその期待はあった。大学へ入学して1年を経ったころ僕は焦っていた。授業に積極的に出席し始めたり、毛嫌いしていたFlashを触ったりと外部との接触を増やそうと少しづつ行動を起こすようになる。ちょうどそんな時に情報デザイン学科の広報活動に関わるスタッフ募集の知らせが届いたのは好機だった。 スタッフ募集のメールに対して、この30分後1つのレスがつく。 >WebAGORAの活動に関連してひとつ。&br; &br; 今から1週間ほど前、&br; 廊下でスタ5の久保田先生とまえちょ(前川)と話していたとき、こんな話があがりました。&br; 「たまびブログとか、IDDWikiとかあったら面白いよね」&br; &br; 今から5日ほど前、スタ5にいると、こんなことを言われました&br; 「君たちにサーバーあげるから自由に使っていいよ」&br; &br; そして、水曜日(今日)、サーバーが来ます。&br; というわけで、たまびブログサービスが近日始まります。(多分)&br; &br; ちょっと待った。ブログって何?&br; ...(以下略).... 件名は「【雑談?WebAGORA】今「ブログ」が熱い!」で送信者は渡邊くんだった。「ブログ」「Wiki」「サーバー」といった聞きなれない単語を目にするのだが、おそらく僕は殆ど理解していなかったと思う。この文面は後々のウェブアゴラの性質をよく表したものだと思うが、運が良かったのか悪かったのか僕は全く内容を読まずに面接に向かった。 ウェブアゴラに関わり初めて最初の半年は各自の技能を把握しきれておらず、また能力不足も否めなかったこともあってアウトプットは幾分迷走し続けた。ウェブアゴラが教職員主体から学生主体の運営にシフトして初となる入試特集の公開とともにウェブアゴラにトップページを設置し情報デザイン学科のポータルとなるべく早速リデザインを行うことになる。今でこそウェブアゴラは情報デザイン学科の公式ウェブマガジンとして遜色のないウェブサイトとなっているが、当時のウェブアゴラのトップページはALL Flashで制作されていて、サイト構造を視覚化したユーザーインターフェイスやゴムひものインタラクションというかなり突っ走ったデザインとブランディングを目指していた。また、ウェブアゴラはいつの間にか「アンチIDD」「遅過ぎる反抗期」「多摩美青に対してのウェブアゴラ赤」といったスローガンを掲げるようになり、学科の広報という本来の目的は全く棚上げ状態になっていたと言ってもいい。後々話を聞くとこのトップページはユーザーインターフェイスの使い方が解らず、肝心の記事を目にすることなく去っていった人が多かったらしい…。当時も今も変わらずにウェブアゴラを動かし続けるのは学生個々のモチベーション以上に、無茶をし続ける僕らの行動を暖かく見守りサポートしてくださる久保田先生や久世経理、山川アートディレクター、高野副手、事務の佐々木さんといった情報デザイン学科の教職員の力が非常に大きい。 当時のウェブアゴラのデザインに対してのウェブアゴラ内外部からの声を幾つかピックアップしてみよう。 >かっこいい!!!&br; 楽しいです。何度もリロードしたくなりますね。&br; &br; イカスルも楽しいね。イカがすってるね。&br; &br; 先日のプログラミング祭りの野上くんの話を聞いていて、僕も共感できることがたくさんありました。遊べるインターフェイスというか、時間軸のあるインターフェイスというか・・。港さんの作品を作る時は、そういうの心がけてます&br; &br;--- 久世さん >流行に媚びずにずっとやり続けて欲しい&br; &br;--- 久保田先生 > > 習うより、慣れろ!&br; です。&br; &br;--- 小原さん >12/18にクゼ君が掲示板でツッコんでますが、&br; トップをリロードするたびに僕のホーメイが飛び出すのはうるさいと思います。&br; ボイス提供っていうのは、全然かまわないのですが、単純に客観的にみてウザイ。&br; 最初の一回目のアクセスだけにすることは可能ですか?&br; &br;--- 山川さん >487 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 03/12/18 17:00&br; http://webagora.idd.tamabi.ac.jp/&br; おっそろしく見にくいんだけど、大丈夫なのかこいつら???&br; &br; 488 名前: 情デ生 [sage] 投稿日: 03/12/22 01:08&br; 確かに487のデザインは情デ生の俺でもセンスねぇな。と思うよ。 &br; どこのスタジオがデザインしたんだ??多摩美のサイトのデザインもかっこわるいと &br; 思う。WEB系は駄目だね。多摩美は。&br; &br; 489 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 03/12/22 01:32 &br;>>488&br; WEB系は駄目だね。多摩美は。&br; お前もな!&br; &br;--- 2ch >僕の座右の銘(という程のことでもないですが)&br; 「常に批判する側でなく批判される側に身をおいておけ」&br; というものがあります。&br; &br; クリエイターというのはやっぱり打たれ強くないと、&br; 大成しないですよね〜:-)&br; &br;--- 久保田先生 >タマビのサイトの「情報デザイン学科研究室」のリンクがいきなり、WEBAGORAになっちゃいました・・&br; &br; 個人的には、前のままがよかったと思うのですが・・&br; いかがでしょう?>久保田先生、原田(泰)先生&br; &br; それと、インターフェイス、正直に言いますと、、、わかりにくいです。&br; ヘルプを追加お願いします。&br; &br; サイト設置者とウェブマスタって、誰がよいでしょうか?&br; (具体的にどう違うのか、よくわかんないでず・・)&br; &br; 士郎先生より &br;> http://www.tamabi.ac.jp/wsc/sitemap.htm &br;> &br;> リンクしました。 &br;> 1)ドラッグの説明を雲南市でも操作できるように、説明を追加してください。 &br;> 中国大陸は、多摩美の有力なマーケットです。 &br;> 2)サイトの設置者とウエブマスタを明記しないと、HP規定違反となります。&br; &br;--- 久世さん この他にも外部のウェブサイトから紹介されたり、直接感想を言われる機会が何度かあったが賛否両論である。思いっきり批判されるか強い共感を得られるかの真っ二つに分かれた。このことは今ではよい経験となっており、クリエーター/デザイナーとしてプライドを持ち始めると共に、利用者のことを意識するよいきっかけだったと考えている。 あれから更に1年半が経った。ウェブアゴラは2004年の春に3度目のリニューアルを迎えて今のデザインに落ち着いている。関係者の何人かは任期を終えたり卒業を迎えたりして情報デザイン学科を後にしたけれど、今でもウェブアゴラの運営には関わっている人たちは多い。情報デザイン学科に桜のシーズンが訪れたぶんだけ、ウェブアゴラにも新しい顔が見られるようにもなった。創刊当初から一緒に活動していたメンバの殆どは最終学年を迎え、僕もウェブアゴラに関われるのは残り1年となっている。あと1年しかないのか、まだ1年あるのかは多分に今後の活動しだいだろう。良い一年にしたいと思う。 *ウェブアゴラのデザイン 2003年の夏、「web AGORAスタッフ募集 第1弾」の件名で1通のメールがデザインコース5期生のメーリングリストに流れた。 >web AGORAスタッフ募集 第1弾&br;&br; 8月17日に「web AGORA」を創刊しました。&br; 現在、スタッフを募集しています。&br; &br; この目的は、&br; ・授業記録のアーカイブ化(映像編集、画像編集、ファイル管理等)&br; ・学生の声を外部へ発信&br; ・学生作品をダイナミックに紹介する&br; ・flashやjavaなどのプラグインやストリーミング放送などを活用した&br; 新しい表現の実験を試みる&br; &br; 要するに「かっこいいと思うものを制作する」ことが目的です。&br; また制作したものが蓄積されていく形態を目指しています(データベース管理)。&br; 興味とやる気がある人は、9月24日(水)17:00に7-301に集まってください。&br; 仕事内容の説明と軽く面接をします。&br; &br; 参考:創刊号&br; http://www.idd.tamabi.ac.jp/webagora/&br;&br; 担当:久世 メールを読み返すと当時は「web AGORA」と単語で区切ったものがウェブアゴラの正式名称となっていたことや、メールを転送してくれた前川くんと何の面識もなかったことに気がつき、なにやら感慨深い。この時僕は多摩美に通いはじめて1年半が経過していたのにも関わらず、情報デザイン学科の授業に興味を持てず自宅でひたすらプログラミングに明け暮れていて、残りの2年半の時間も大方は変えずに過ごすつもりでいた。ウェブアゴラの活動に関わリ始めるこの時期から僕の大学生活とデザインに対する意識は大きく変わるのだが、その時は全く想像もしなかったと言うわけではなく、初めからその期待はあった。大学へ入学して1年を経ったころ僕は焦っていた。授業に積極的に出席し始めたり、毛嫌いしていたFlashを触ったりと外部との接触を増やそうと少しづつ行動を起こすようになる。ちょうどそんな時に情報デザイン学科の広報活動に関わるスタッフ募集の知らせが届いたのは好機だった。 スタッフ募集のメールに対して、この30分後1つのレスがつく。 >WebAGORAの活動に関連してひとつ。&br; &br; 今から1週間ほど前、&br; 廊下でスタ5の久保田先生とまえちょ(前川)と話していたとき、こんな話があがりました。&br; 「たまびブログとか、IDDWikiとかあったら面白いよね」&br; &br; 今から5日ほど前、スタ5にいると、こんなことを言われました&br; 「君たちにサーバーあげるから自由に使っていいよ」&br; &br; そして、水曜日(今日)、サーバーが来ます。&br; というわけで、たまびブログサービスが近日始まります。(多分)&br; &br; ちょっと待った。ブログって何?&br; ...(以下略).... 件名は「【雑談?WebAGORA】今「ブログ」が熱い!」で送信者は渡邊くんだった。「ブログ」「Wiki」「サーバー」といった聞きなれない単語を目にするのだが、おそらく僕は殆ど理解していなかったと思う。この文面は後々のウェブアゴラの性質をよく表したものだと思うが、運が良かったのか悪かったのか僕は全く内容を読まずに面接に向かった。 ウェブアゴラに関わり初めて最初の半年は各自の技能を把握しきれておらず、また能力不足も否めなかったこともあってアウトプットは幾分迷走し続けた。ウェブアゴラが教職員主体から学生主体の運営にシフトして初となる入試特集の公開とともにウェブアゴラにトップページを設置し情報デザイン学科のポータルとなるべく早速リデザインを行うことになる。今でこそウェブアゴラは情報デザイン学科の公式ウェブマガジンとして遜色のないウェブサイトとなっているが、当時のウェブアゴラのトップページはALL Flashで制作されていて、サイト構造を視覚化したユーザーインターフェイスやゴムひものインタラクションというかなり突っ走ったデザインとブランディングを目指していた。また、ウェブアゴラはいつの間にか「アンチIDD」「遅過ぎる反抗期」「多摩美青に対してのウェブアゴラ赤」といったスローガンを掲げるようになり、学科の広報という本来の目的は全く棚上げ状態になっていたと言ってもいい。後々話を聞くとこのトップページはユーザーインターフェイスの使い方が解らず、肝心の記事を目にすることなく去っていった人が多かったらしい…。当時も今も変わらずにウェブアゴラを動かし続けるのは学生個々のモチベーション以上に、無茶をし続ける僕らの行動を暖かく見守りサポートしてくださる久保田先生や久世経理、山川アートディレクター、高野副手、事務の佐々木さんといった情報デザイン学科の教職員の力が非常に大きい。 当時のウェブアゴラのデザインに対してのウェブアゴラ内外部からの声を幾つかピックアップしてみよう。 >かっこいい!!!&br; 楽しいです。何度もリロードしたくなりますね。&br; &br; イカスルも楽しいね。イカがすってるね。&br; &br; 先日のプログラミング祭りの野上くんの話を聞いていて、僕も共感できることがたくさんありました。遊べるインターフェイスというか、時間軸のあるインターフェイスというか・・。港さんの作品を作る時は、そういうの心がけてます&br; &br;--- 久世さん >流行に媚びずにずっとやり続けて欲しい&br; &br;--- 久保田先生 > > 習うより、慣れろ!&br; です。&br; &br;--- 小原さん >12/18にクゼ君が掲示板でツッコんでますが、&br; トップをリロードするたびに僕のホーメイが飛び出すのはうるさいと思います。&br; ボイス提供っていうのは、全然かまわないのですが、単純に客観的にみてウザイ。&br; 最初の一回目のアクセスだけにすることは可能ですか?&br; &br;--- 山川さん >487 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 03/12/18 17:00&br; http://webagora.idd.tamabi.ac.jp/&br; おっそろしく見にくいんだけど、大丈夫なのかこいつら???&br; &br; 488 名前: 情デ生 [sage] 投稿日: 03/12/22 01:08&br; 確かに487のデザインは情デ生の俺でもセンスねぇな。と思うよ。 &br; どこのスタジオがデザインしたんだ??多摩美のサイトのデザインもかっこわるいと &br; 思う。WEB系は駄目だね。多摩美は。&br; &br; 489 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 03/12/22 01:32 &br;>>488&br; WEB系は駄目だね。多摩美は。&br; お前もな!&br; &br;--- 2ch >僕の座右の銘(という程のことでもないですが)&br; 「常に批判する側でなく批判される側に身をおいておけ」&br; というものがあります。&br; &br; クリエイターというのはやっぱり打たれ強くないと、&br; 大成しないですよね〜:-)&br; &br;--- 久保田先生 >タマビのサイトの「情報デザイン学科研究室」のリンクがいきなり、WEBAGORAになっちゃいました・・&br; &br; 個人的には、前のままがよかったと思うのですが・・&br; いかがでしょう?>久保田先生、原田(泰)先生&br; &br; それと、インターフェイス、正直に言いますと、、、わかりにくいです。&br; ヘルプを追加お願いします。&br; &br; サイト設置者とウェブマスタって、誰がよいでしょうか?&br; (具体的にどう違うのか、よくわかんないでず・・)&br; &br; 士郎先生より &br;> http://www.tamabi.ac.jp/wsc/sitemap.htm &br;> &br;> リンクしました。 &br;> 1)ドラッグの説明を雲南市でも操作できるように、説明を追加してください。 &br;> 中国大陸は、多摩美の有力なマーケットです。 &br;> 2)サイトの設置者とウエブマスタを明記しないと、HP規定違反となります。&br; &br;--- 久世さん この他にも外部のウェブサイトから紹介されたり、直接感想を言われる機会が何度かあったが賛否両論である。思いっきり批判されるか強い共感を得られるかの真っ二つに分かれた。このことは今ではよい経験となっており、クリエーター/デザイナーとしてプライドを持ち始めると共に、利用者のことを意識するよいきっかけだったと考えている。 あれから更に1年半が経った。ウェブアゴラは2004年の春に3度目のリニューアルを迎えて今のデザインに落ち着いている。関係者の何人かは任期を終えたり卒業を迎えたりして情報デザイン学科を後にしたけれど、今でもウェブアゴラの運営には関わっている人たちは多い。情報デザイン学科に桜のシーズンが訪れたぶんだけ、ウェブアゴラにも新しい顔が見られるようにもなった。創刊当初から一緒に活動していたメンバの殆どは最終学年を迎え、僕もウェブアゴラに関われるのは残り1年となっている。あと1年しかないのか、まだ1年あるのかは多分に今後の活動しだいだろう。良い一年にしたいと思う。
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